■결백 「潔白」 〇〇〇--
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2020年6月に公開された法廷サスペンス。実際の事件に
着想を得て作られた、社会派のフィクション映画だ。
いわゆる「コロナ明け」直後に、80万を超える観客を
動員するなど、大いに健闘した作品だ。
主人公は、父親との確執が原因で実家と縁を切り
ソウルで暮らしている30代の女性弁護士。
その彼女が、父親の葬儀の場で起きた農薬入りマッコリ
殺人事件で、容疑者となった認知症の母親を弁護する
ため、故郷である忠清南道の小都市(架空)に戻る。
△農薬入りマッコリを飲む亡父の友人だった弔問客ら(映画より)
そこで彼女は、事件の背後に隠された自らの出生の
秘密や過去の実父の事故死と今回の事件とのかかわりを
解き明かしていく。
そして、ついに彼女は、義父の病死も今回の事件も、
全てが、恋人(主人公の実父)の死が事故ではなく
殺人であったことを知った母親による復讐劇であった
ことを突き止める。
△故人の友人ら3名が命を落とす(映画より)
しかし、主人公は唯一、彼女のみが手にした
事件の物証を闇に葬(ほうむ)り、今回の事件を、
友人らに裏切られた亡き養父が生前に仕組んで
いた犯罪だったと虚偽の主張をしながら、母親の
法律的な無罪を勝ち取る。
母親を無罪にしてしまって本当にいいのか、と
いう疑問は残ったが、「ヲタク」好みの、なかなか
見ごたえのあるサスペンスだった。
(終わり)
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映画で毒入りマッコリ
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