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韓国系米国人の映画

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미나리 「Minari」  〇〇〇〇〇
(1324)



2021年に公開された米韓合作の家族ドラマ。


△10年間、カリフォルニアで働いて貯めたお金で住宅と土地を購入<映画より>

この映画の脚本を書き、メガホンをとったのは、
アーカンソー州出身の韓国系アメリカ人。


△父親は水不足や取引先の同胞の背信などに苦しめられる<映画より>

1980年代のアメリカ、アーカンソー州の田舎町を
舞台に、養鶏場で働きながら自身の農園を開拓した
韓国系移民家族(移民1世と2世の世代)の波乱に
満ちた生活を、抒情的に描いた、監督の自伝的な
作品だ。

題名の「미나리」とは「芹(セリ)」のこと。

劇中では、少年の母方の祖母が韓国からアーカンソーに
種子を持ち込んだ。どこの土地にも馴染み、誰の世話も
必要としない芹は、アーカンソーの地にも素早く根を
張り、主人公家族の波乱の日々を見守りながら、青々と
生育し始める。


△祖母が播いた芹の種が生育し始めた<映画より>

祖母が言うには、芹は貧富の差を問わず、皆に
愛され、皆の役に立つありがたい山菜だ。

この「미나리/Minari」に、祖母のみならず主人公
家族、さらには韓国系移民たちの夢や希望が重ね
られていることは、言うまでもない。

見ごたえのある、実にいい映画だった。


△アメリカ生まれの少年は英韓バイリンガル<映画より>

なお、監督自身の姿は、アメリカ生まれの幼い
少年に投影されていた。両親や祖母、そして地域
社会のアメリカ人を見つめる彼の繊細で優しい
視線が、映画の中で重要な役割を果たした。

蛇足ながら、劇中の英語(全体の2割前後)に
ハングル字幕が付いた作品が公開されれば、是非、
再度見てみたいものである。



(終わり)

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