2011年の年末から12年の年始にかけて、韓国「ヲタク」の
マイブームは、なぜかマニー・パッキャオ。
マニー・パッキャオと言えば、知る人ぞ知る、フィリピンが
生んだボクシング界のスーパースター。愛称は「パックマン」。
1995年、16歳でプロデビュー(1978年12月生まれ)。
33歳の現在も現役で、アメリカのリングを中心に活躍して
いる。
2010年からはフィリピンの国会議員も兼ねている。
自らが貧しい農村の出身ということもあり、貧困に苦しむ
子どもたちの支援などにも積極的に取り組んでいる。
彼がラスベガスで試合を行う日、フィリピンでは、反政府
ゲリラも政府軍も銃を置き、臨時休戦状態になると言う。
まさに、フィリピンの絶対的英雄だ。
現在のところ、日韓両国においてパッキャオの知名度は
それほど高いとは言えないが、フィリピン人と接する機会の
ある人なら、彼の名前くらいは知っておくのが、同じアジア人
としての礼儀だろう。
△「オマエ、まさか、
あの夜・・・」
ここでは、1年前の韓国・国民日報の記事から、哲学科の
教授が寄稿した関連記事の一部を翻訳練習させてもらった。
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■[철학자 탁석산의 스포츠 이야기]
복싱 영웅 파퀴아오
[哲学者、タク・ソクサンのスポーツこぼれ話]
ボクシングの英雄、パッキャオ
(国民日報 2011年1月12日)
현역 세계 최고의 복서는 누구일까? 두말할 필요 없이
매니 파퀴아오이다. 권투 전문지 ‘링’이 체급을 불문하고
매기는 세계 랭킹에서 2년 6개월째 1위를 하고 있으니
의심할 여지가 없을 것이다. 하지만 파퀴아오는 우리에게
생소한 이름이다. 필리핀 출신으로 1995년 프로 데뷔
후 8체급을 석권했다. 플라이급으로 시작해서 지난해
11월에는 슈퍼웰터급 타이틀마저 차지했다. 이때 받은
대전료가 2500만 달러(약 280억원)였다니 그의 가치를
능히 짐작하고도 남는다.
現在、世界で現役最高のボクサーと言える選手がマニー・
パッキャオだ。ボクシング専門誌「リング」が階級を超えて
評価する世界ランキングで、現在まで2年と半年にわたり
1位をキープしているのだから、疑う余地はない。しかし、
韓国ではパッキャオはあまりよく知られていない。彼は
フィリピン出身で、1995年のプロデビュー以来、8階級を
制覇した。フライ級からスタートし、2010年11月には
スーパーウエルター(旧ジュニアミドル)級まで制覇した。
その一戦で彼が手にした2500万ドル(約20億円)という
とてつもない額のファイトマネーが、彼のすごさを十二分に
物語っている。
필리핀의 복싱 영웅으로 그의 시합이 있는 날은 국회
의원도 필리핀 반군도 손을 놓는다고 한다. 지난해
5월에는 하원의원에 당선되기도 했다. 그의 시합을
케이블을 통해 본 적이 있다. 한마디로 환상적이었다.
물러설 줄 모르고 전진만 하는 자세가 마음에 들었다.
치고 빠지면서 관리하는 복서가 아니라는 것이다.
어떤 상대라도 정면으로 맞서 싸우는 자세가 좋았다.
멕시코의 3인방과도 모두 싸웠으며 미국의 ‘골든
보이’ 오스카 델 라 호야와도 싸웠다. 자신의 체급에는
적수가 없어 체급을 올리다 보니 처음보다 19?
불어난 것이다. 누구와도 붙는다.
彼はフィリピンの英雄的ボクサーであり、彼の試合がある
日は、国会議員も反政府ゲリラも活動を休止し、彼を
応援すると言われている。2010年5月には国会議員にも
当選した。私も彼の試合を韓国のケーブルTVで見たことが
ある。まさに芸術的なボクシングであった。後ろにさがること
なく、とにかく前に出る姿勢に引かれた。相手との距離を
うまく管理しながら打っては逃げるアウトボクサーではなく、
どんな相手に対しても真正面から立ち向かって行く姿勢が
すばらしかった。メキシコの有名チャンピオントリオの3人
全員と拳を交え、「ゴールデンボーイ」と呼ばれたアメリカの
スーパースター、オスカー・デ・ラ・ホーヤとも戦い勝利を
収めた。自らの階級に敵がいなくなり次々に階級を上げた
結果、デビューした階級より19kgも重い階級にまで体重を
増やした。彼は、どんな相手とも戦う。
-中略-
나는 스포츠에서 아레테를 맛본다. 물론 승부
조작이나 맥 빠진 경기에서는 추함을 맛보지만 그것은
예외적이다. 우리가 스포츠에서 잊지 못할 아름다운
장면을 많이 기억하는 것은 그것이 아레테이기
때문일 것이다. 농구의 슛 장면처럼 한 컷의 아레테도
있고 파퀴아오가 보여주는 연결되는 아레테도 있다.
그의 시합에서 나는 눈을 떼지 못한다. 한 장면 한
장면이 아레테로 느껴지기 때문이다. 올해에는 그의
시합이 생중계됐으면 좋겠다. 실시간이 주는 감동이
더하기 때문이다.
私は、スポーツを通じ人間のアレテー(すばらしさ)を味合う。
もちろん、八百長や無気力な試合からは人間の醜悪さを
感じることもあるが、それは例外だ。私たちがスポーツを
観戦しながら、忘れることのできない美しいシーンを数多く
記憶するのは、そこに人間のアレテーが存在するからだ。
バスケットのシュートのように一瞬のアレテーもあれば、
パッキャオが見せてくれるような連続する動作のアレテーも
ある。彼の試合では、彼の動きから目を離すことができない。
一瞬、一瞬の動きにアレテーが感じられるからだ。今年は
彼の試合が韓国でも生中継されることを期待したい。
リアルタイムの中継は、より大きな感動を与えてくれるからだ。
△「やっぱりこの曲を聴いて
悦に入っているんですね。
え?日本語訳も見つけたんですか。
ふふ」
△「オレはフレディ・アギラの
レコードを持っている」
(終わり)