大丈夫だとタカをくくっていた国公立大の後期試験にも
失敗し、浪人が決まった「ヲタク」の長女。
晴れて大学進学を決めた多くの級友たちが、それぞれに
新しい世界へと羽ばたいて行くこの春。
ポツンと取り残された浪人生は、実に孤独で小さくて
みじめな存在である・・・。
そんな長女に、担任でも何でもない、ある一人の老高校
教師が、わざわざ「挫折禁止」のシールと励ましの手紙を
セットでプレゼントしてくれた。
手紙の内容は、親である「ヲタク」も知らない(長女が
読ませてくれない)。
内容はどうあれ、大学受験に失敗した娘1人のためだけに
したためられた、何の点数稼ぎ(勤務評定上のプラス)にも
ならない手紙である。
しかし、親としては、本当にありがたい老教師の手紙である。
県の教育委員会や校長先生、あるいは主任先生の
ありがたい「お言葉」やりっぱな「パフォーマンス」には
全く無感覚になってしまっている「ヲタク」でさえも、
自己顕示や点数稼ぎとは無縁の、生身の教師による、
こうした掛け値の無い小さな心配りには、素直に感動
させられる。
正直、労働組合好きの「ヲタク」からすれば、日教組が壊滅
状態にある福岡の高校は、はたで見ていても、「体制」や
「システム」、さらには教師間の「序列」(上下関係)ばかりが
幅をきかせているようで、あまり好きにはなれない。
△좌절금지(挫折禁止)
しかし、そうした福岡の高校現場にも、まだ、こうした
「人間の顔」を持つ先生がいてくれることに感謝する
意味で、韓国語版(海賊版?)「挫折禁止ステッカー」の
画像を紹介してみたくなった。
△좌절금지(挫折禁止)、힘내!(がんばれ!)
それにしても、いつものことながら、韓国社会の日本に
対する関心の高さには感心(?)させられてしまう。
△「だったら、なぜ、ヲタクさんは
私をこっそり励ましてくれないんですか?」
(終わり)