■홈리스 「ホームレス」 〇〇〇〇-
(1832)
2022年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。
乳飲み子を連れた20代の若い夫婦が、新居の保証金を詐欺で失い、
住む場所も財産も失ってしまう。彼らには頼れる身内もいない。
しばらくは、健康センターで寝泊まりしていた3人家族が、ひょんな
偶然から、孤独死した老婆の住宅に孫家族と偽り棲みつくことに
なった。
老婆の親族はかなり昔にアメリカに移民したまま、連絡も途絶え、
地域社会との接点もほぼない状態だった。とは言え・・。はたして
家族は、今後、どうなっていくのだろうか?
明確な結末もなく、映画は終わる。
見る者も、罪悪感に苛(さいな)まれつつ、いつしか若い夫婦を
応援するような心情にさせられてしまう。まるで、共犯者になった
気分である。
この映画で強く印象に残ったのは、孤独死した老婆の死体を埋めた住宅の
庭で、夫婦が老婆の法事(いわゆるチェサ)を行うシーンだった。
△法事のテーブルには、老婆の大好物だった刺身がそなえてある
見る者の心に、重苦しい余韻を残して終わる映画だった。
(終わり)
(1832)
2022年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。
乳飲み子を連れた20代の若い夫婦が、新居の保証金を詐欺で失い、
住む場所も財産も失ってしまう。彼らには頼れる身内もいない。
しばらくは、健康センターで寝泊まりしていた3人家族が、ひょんな
偶然から、孤独死した老婆の住宅に孫家族と偽り棲みつくことに
なった。
老婆の親族はかなり昔にアメリカに移民したまま、連絡も途絶え、
地域社会との接点もほぼない状態だった。とは言え・・。はたして
家族は、今後、どうなっていくのだろうか?
明確な結末もなく、映画は終わる。
見る者も、罪悪感に苛(さいな)まれつつ、いつしか若い夫婦を
応援するような心情にさせられてしまう。まるで、共犯者になった
気分である。
この映画で強く印象に残ったのは、孤独死した老婆の死体を埋めた住宅の
庭で、夫婦が老婆の法事(いわゆるチェサ)を行うシーンだった。
△法事のテーブルには、老婆の大好物だった刺身がそなえてある
見る者の心に、重苦しい余韻を残して終わる映画だった。
(終わり)