■멧돼지의 눈물 「イノシシの涙」 〇〇〇〇-
(1887)
2020年に制作された社会派の短編映画。
ある小さな幼稚園を舞台に、2人の職員のリストラをめぐり繰り広げ
られるファンタジックな物語。
イソップ寓話の「ライオンとイノシシ」をぬいぐるみ劇で上演して
いた最中、直前にリストラを告げられていたイノシシ役の補助教師が、
台本を無視し、自分はここから出ていくことはできないと語り始めた。
見かねた園長が、ライオン役とハゲワシ役の補助教師に、仕事を続け
たいならイノシシ役の教師を連れ出すことを命じるが、ハゲワシ役の
主人公も「ここはみんなの大切な家だから、誰も出ていけない」と
命令を拒否する。
△「自分が出ていくから動物は出て行かないで!」とシャボン玉鉄砲を撃つ園児
その時、大人たちのいざこざに耐え兼ねた1人の園児が、シャボン玉
鉄砲を撃ちながら、「私がここを出て行くから、動物たちは出て行か
ないで!」と叫び、部屋を後にした。
実に意外で本末転倒した展開だった。
△シャボン玉が大人たちを包み込む幻想的なシーン
園児の放ったきれいなシャボン玉が大人たちを包み込み、いさかいは
止んだ。
△一斉に退室する園児たち
そして、他の園児たちも皆一斉に部屋を出て行き、映画は終わる。
おそらく、園児の放ったシャボン玉で幼稚園のリストラが撤回される
ことはないだろう。
それでも、園児の放ったシャボン玉と園児たちの集団退室は、幼稚園を
舞台にした子ども不在のリストラ劇の不条理を、見事に撃ち抜いた、とは
言えそうだ。
実に見ごたえのある短編映画であった。
(終わり)
(1887)
2020年に制作された社会派の短編映画。
ある小さな幼稚園を舞台に、2人の職員のリストラをめぐり繰り広げ
られるファンタジックな物語。
イソップ寓話の「ライオンとイノシシ」をぬいぐるみ劇で上演して
いた最中、直前にリストラを告げられていたイノシシ役の補助教師が、
台本を無視し、自分はここから出ていくことはできないと語り始めた。
見かねた園長が、ライオン役とハゲワシ役の補助教師に、仕事を続け
たいならイノシシ役の教師を連れ出すことを命じるが、ハゲワシ役の
主人公も「ここはみんなの大切な家だから、誰も出ていけない」と
命令を拒否する。
△「自分が出ていくから動物は出て行かないで!」とシャボン玉鉄砲を撃つ園児
その時、大人たちのいざこざに耐え兼ねた1人の園児が、シャボン玉
鉄砲を撃ちながら、「私がここを出て行くから、動物たちは出て行か
ないで!」と叫び、部屋を後にした。
実に意外で本末転倒した展開だった。
△シャボン玉が大人たちを包み込む幻想的なシーン
園児の放ったきれいなシャボン玉が大人たちを包み込み、いさかいは
止んだ。
△一斉に退室する園児たち
そして、他の園児たちも皆一斉に部屋を出て行き、映画は終わる。
おそらく、園児の放ったシャボン玉で幼稚園のリストラが撤回される
ことはないだろう。
それでも、園児の放ったシャボン玉と園児たちの集団退室は、幼稚園を
舞台にした子ども不在のリストラ劇の不条理を、見事に撃ち抜いた、とは
言えそうだ。
実に見ごたえのある短編映画であった。
(終わり)