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韓国の手帳大統領

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2012年12月19日実施された韓国の大統領選挙では、
与党候補のパク・クネ(朴槿恵)氏が大接戦を制し、
第18代韓国大統領に当選した。

個人的には、民主化運動の系譜を引くリベラル派の
野党候補を応援していた「ヲタク」だっただけに、実に
残念な結果ではあったが、3割がたパク氏を応援する
気持ちもあったので、彼女の勝利にも、少しばかり
感動を覚えた。

もともと男尊女卑の精神的土壌が強い東アジアの
漢字(儒教)文化圏の諸国にあって、女性が民主的
手続きにより国家のリーダーに選ばれるのは、今回の
韓国が初めてだ。

「ヲタク」は、今回のパク候補の当選を、大げさに言えば、
世界史的な出来事だと思っている。

フランスやアメリカでは、外国人(移民)を父親に持つ
人間「だって」大統領になっている時代に、どこの国でも
人口の半分を占める女性が国家のリーダーになって
おかしなことは全くない。

ある意味で、今回の大統領選で韓国民が見せた
良識には、尊敬の念さえ覚える。

ところで、「女性である」ということ以外、政治
思想的にパク次期大統領に共感を感じることの
少ない「ヲタク」が、一つだけ、彼女に強い共感を
感じている政治スタイルがある。


△2007年3月、あるセミナーで熱心に
メモを取るパク氏。右頬の傷跡は暴漢に
襲われ出来たもの。(ニューシス)

それは、彼女が「수첩공주」(手帳姫)との異名
(いみょう)を持つくらい、常日頃(つねひごろ)から
こまめにメモを取り、また、メモを参考に行動・発言する
習慣を持つ政治家であるという点だ。

「メモを見ないと何もできない」と揶揄(やゆ)される
こともあるようだが、「ヲタク」は、彼女のそうした政治
姿勢に、むしろ誠実さを感じている。

これには、過去、韓国語の学習(独学)に10冊ほどの
手帳(あるいはミニノート)を活用してきた「ヲタク」の
個人的な経験からくる親近感も、働いているのかも
しれない。(関連ブログ記事


△「え?7年も前の記事にリンク?
オマエ・・・、相当な『自分大好き人間』だな」

ここでは、パク氏に世界でもユニークな「手帳大統領」に
なってくれることを期待しながら、ソウル新聞から関連
記事を翻訳練習させてもらった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■원칙과 신뢰의 수첩공주
… 鐵의 리더십, 위기에 더 빛나
原則と信頼の「手帳姫」
...危機の時、輝きを増す鉄のリーダーシップ
(ソウル新聞 12月20日)

박근혜 대통령 당선자는 선이 굵다. 작은 것에 집착
하지 않고 큰 방향을 보고 나아간다. 말과 행동에
군더더기도 거의 없다. 원칙을 강조하는 박 당선자
특유의 리더십이다. 이 때문에 위기에 처할 때마다
자기 희생과 신뢰 정치로 바닥을 딛고 일어나
유권자들의 선택을 받을 수 있었다.
パク・クネ(朴槿恵)次期大統領は線が太い。小さな
ことに執着せず、大きな方向を定めて前進する。
言葉と行動にはほとんど無駄がない。常に「原則」を
強調するパク次期大統領特有のリーダーシップだ。
このため党が危機に陥るたびに自己犠牲と国民の
信頼を第一に考える政治姿勢でどん底から
立ちあがり有権者の支持を獲得することができた。

방향을 읽는 능력, 결단할 줄 아는 힘을 보여준
것이다. 이는 부친인 고(故) 박정희 전 대통령의
후광 효과를 뛰어 넘는 것이다. 이러한 박 당선자의
리더십은 향후 5년 동안 ‘대한민국호(號)’를 이끌어
나갈 통치 스타일로 이어질 수 있다는 점에서
시사하는 바가 크다.
方向性を読み取る能力、決断できる力を身をもって
示して来たのだ。これは父親である故朴正熙大統領の
威光を超越した彼女自身の力だ。これまでパク次期
大統領が示して来たリーダーシップは、今後5年間、
「大韓民国号」を率いて行く統治スタイルにもつながる
という点で示唆するところが大きい。

●멘토… 영국 여왕, 대처 총리, 아버지
 尊敬する指導者...エリザベス女王、サッチャー首相、父親

-略-

●키워드… 정치공학·전략은 금기어
 キーワード...「政治的かけひき」「戦略」は禁句
 
-略-(※どんなに苦しい時でも「原則と信頼」を最優先)

●스타일… “탱크 중무장한 여사령관”
 スタイル...戦車で重武装した女性司令官

‘수첩공주’로 대표되는 꼼꼼하고 세심한 리더십도
박 당선자의 장점이다. 퍼스트 레이디 시절 청와대
참모들의 보고를 기록하면서 생긴 메모 습관이
지금까지 이어지고 있다.
「手帳姫」との異名をとるほど几帳面で細やかな
リーダーシップもパク次期大統領の強みだ。ファースト
レディ時代、大統領府の参謀らの報告を記録する
ことから始まったメモの習慣を現在にいたるまで
続けている。

그는 메모 습관에 대해 “책임감 때문에 그렇다.”면서
“민생 현장에서 수많은 얘기를 듣는데 어떻게 메모를
안 하고 다니는가. 전부 메모해서 가능한 한 그것은
책임있게 해결하고 답을 한다.”고 말했다. 박 당선자
에게 수첩은 국민과 소통하는 수단이자 민생을
챙기는 도구인 셈이다. 한 측근은 “(박 당선자가)
수첩에 뭔가 적으면 이는 나중에 반드시 챙기겠다는
의미”라고 설명했다.
彼女はメモをとる習慣について、「責任感からそうして
いる。国民生活の現場で多くの人の話を聞くのに、
どうしてメモを取らずにすませられるのか。全てメモに
取って、可能な限り、責任を持って解決し応えなければ
ならない」と語ったことがある。パク次期大統領にとって
手帳とは国民と意思疎通を図る重要な手段であり、
国民生活の問題を解決していく大切な道具なのだ。
側近の一人は、「彼女が手帳に何かメモするという
ことは、後にそれを必ず処理するということを
意味している」と説明した。

-以下省略-












△「私だって、非武装地帯では
『夜の女王様』って呼ばれてます」




(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


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