2、3年前からネットを中心に広がったという新造語の「국뽕」。
2016年9月1日現在、ネイバーニュースの検索結果からも、かなりの
使用頻度がうかがえる。(過去1か月で119本の記事に登場)
△ネイバーニュースより
「국뽕」とは、「국가(国家)」と 「히로뽕(ヒロポン=覚せい剤)」
の合成語で「妄信的な愛国主義」程度を意味する。
韓国内に存在する行き過ぎたナショナリズムを批判的な視点から
皮肉った言葉だ。
かつて「宗教は民衆のアヘン」と説いたマルクスの言に倣うなら、
「ナショナリズムは民衆の覚せい剤」とでも言ったところか。
確かに、根拠のあるなしに関わらず、誇らしい自国(自民族)の歴史や
文化に心酔し、まるで自分自身が世界中から称賛されてでもいるかのように
自己陶酔する時、人の脳内にはドーパミンが分泌され、恍惚感に満たされる
こともあるだろう。
しかし、その種の陶酔や恍惚感は、同時に人の理性を麻痺させ、場合に
よっては狂気を生み出す。
「ヲタク」としては、韓国はもちろん、日本や世界においても、
「국뽕」の暴走に歯止めをかける理性や良識の力が、大きくなって
行くことを願わずにはいられない。
(終わり)
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