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延吉市の李先生と大王

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昔の人は「百聞は一見に如かず」と言った。

その格言の本質的意味は今でも有効だ。

しかし、同時に、IT革命が進む現在、「百聞」の質と量が日進月歩の
スピードで進化していることも事実としてある。

今、「ヲタク」がハマっているネット地図のストリートビューによる
観察も、所詮は体験を伴わない間接的な観察、つまり「百聞」に
過ぎないものだが、場合によっては、限られた「一見」を凌ぐくらいの
質と量の情報力を持っているのではないか、とさえ思える。


△朝鮮族自治州州都、延吉市の大通り(2014年5月撮影、百度地図より)

そういう「ヲタク」が、最近、ストリートビューで観察できるソウルの
朝鮮系中国人の街にこだわってきたのは、当ブログの最近の記事を
見ての通りだ。


△朝鮮族自治州州都、延吉市の商店街(2014年5月撮影、百度地図より)

そして、今日、ふとしたはずみで、彼らの故郷である中国の街や村の
様子が気になった。


△朝鮮族自治州州都、延吉市の大通り(2014年5月撮影、百度地図より)

そこで、ソウルの場合と同じように、今度は中国の百度(バイドゥ)地図
ストリートビュー(中国語で「全景」)を活用し、まず、朝鮮族自治州の
州都である延吉市の様子をのぞいて見ることにしたのだ。


△延吉市の大通り。左手に「李先生」が見える。(2014年5月撮影、百度地図より)

百度地図のストリートビューが利用できるのは、現在のところ、
まだ都市部に限られているが、幸いなことに、延吉市の市街地は
カバーされていた。


△「東京」(写真左)と「北朝鮮」(右)の同居(2014年5月撮影、百度地図より)

その際、牛肉麺のチェーン店である「李先生」(旧・美国加州牛肉面大王)と
「美国加州牛肉面大王」を検索にかけ、観察の足掛かりにした。


△百度地図より

延吉市(2014年5月撮影)は、「ヲタク」が思っていたより、はるかに
広くて都会であった。


△2014年5月撮影、百度地図より

そして、「李先生(리선생)」は、少なくとも延吉市において、
「ヲタク」が思っていたより、はるかに人気のあるチェーン店で
あることがわかった。


△2014年5月撮影、百度地図より

検索には、延吉市の都心部を中心に、実に9店舗の「李先生」が
ひっかかった。


△延吉市の「李先生」

正直、延吉市の「李先生」には驚かされた。



そして、さらに「ヲタク」を驚かせてくれたのが「美国加州牛肉面大王」
だった。


△百度地図より

検索には「李先生」の2倍近い17店舗がひっかかった。


△延吉市の「美国加州牛肉面大王」

こちらは、チェーン店ではないと思われるが、それにしても延吉市の
牛肉麺人気は尋常ではない。


△延吉市の「美国加州牛肉面大王」

延吉市に行って牛肉麺が食べてみたくなったが、当面、「ヲタク」に
そんな余裕はない。


△延吉市の「美国加州牛肉面大王」

ただ、こうした延吉市の画像をながめながら、せめてソウルの
「美国加州牛肉面大王」には行ってみたいものだと、思いを
新たにした。

プサンにあれば、まずはプサンで食べたいところだが、現在の
ところ、Daum地図に登録された「美国加州牛肉面大王」は、
プサンには1店舗も存在しない。


△Daum地図より




(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


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