「ヲタク」が一念発起し(?)、YouTube上に投稿されている韓国の
オンライン講義(高校生対象)を通じロシア語を学び始めて、早や
1年近くになる。
△オンライン放課後学校 ロシア語 基礎Ⅲ 第1回(YouTubeより)
現在、基礎Ⅰ(初級・全20回)と基礎Ⅱ(中級・全20回)の学習を
済ませ、基礎Ⅲ(高級・全20回)の講義に入っている。
もちろん、Ⅰ、Ⅱの学習内容が全て頭に入っているわけではないが、
この講義(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ全60回)を教材に学び続けて行きさえすれば、
2、3年後には、間違いなくロシア語の基礎は身に付くだろうと、
「ヲタク」は固く信じている。
ところで、一般に外国語の学習では「문법(文法)」の理解と学習が
欠かせない。
そして、この間、「ヲタク」が韓国語でロシア語の文法を学習して
きて初めて知ったことだが、韓国語で使われているロシア語文法
関連の漢字語彙は、ほぼ完全に日本語と共通している。
「명사(名詞)」や「동사(動詞)」、「형용사(形容詞)」などといった
基本的な文法用語はもちろん、ロシア語文法に関する特殊専門的な
用語に至るまで、韓国語の漢字語彙は、ほぼ完全に日本語と一致して
いるのだ。
例えば、ロシア語の動詞に関する「1식(1式)」変化や「2식(2式)」
変化といった用語。
さらには、名詞の格変化における6種の名称。
①「주격(主格)」 ②「생격(生格)」 ③「여격(与格)」
④「대격(対格)」 ⑤「조격(造格)」 ⑥「전치격(前置格)」
推測するに、こうした韓日共通の漢字語彙の存在は、いつの時期にか、
「日本のロシア語教育」が韓国(朝鮮)に体系的に「移植」された
ことを物語っているとみるしかあるまい。
これを別の視点から見れば、現代韓国のロシア語教育の最前線で、
百年以上も前の日本のロシア語研究者たちの努力の成果が、漢字
語彙という文法用語を通じてしっかり引き継がれている、という
ことになる。
韓国のオンライン・ロシア語教育を通じて、あらためて、過去の
歴史に起因する、日本語と韓国語の「抜き差しならない」関係に
ついて思い知らされた「ヲタク」であった。
(終わり)
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韓国の露語教育と日本
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