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中朝国境の衛星画像

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グーグルマップより

中国の統計によれば、2000年現在、中国朝鮮族全体(192万人)の
4割強にあたる80万人の朝鮮族が、中朝国境(豆満江)沿いの延辺
朝鮮族自治州(旧称・間島)に暮らしている。

その事実の意味をあまり深く考えてこなかった「ヲタク」が、グーグル
マップの衛星画像を観察することで、あらためて中朝国境の実態を、
よりリアルに感じることができた。

■鴨緑江を渡れる自然の通路

長白朝鮮族自治県と北朝鮮の国境をなす鴨緑江には浅瀬もあり、
容易に川を歩いて渡れそうな場所があることは百度地図のストリート
ビューでも見て取れる。(関連ブログ記事

長白よりもさらに上流の鴨緑江の様子が気になった「ヲタク」は、
今度はグーグルマップの衛星画像を使い、鴨緑江を源流(長白山)
付近までさかのぼりながら観察してみた。

そして、「ヲタク」は、にわかには信じられない光景を目に
することになった。



川のあちこちが、堆積した砂によってせき止められているのである。



おそらく一時的、季節的な自然現象だとは思われるが、両岸を結ぶ
自然の通路ができあがっているのだ。



こういう現象がしょっちゅう起きるのであれば、ちょっと無理をして
上流まで行けば、足を濡らさずに鴨緑江を渡ることも可能だと
考えられる。

■豆満江には砂利の通路

長白山付近を源流とする豆満江は、北朝鮮北部と中国を隔てる
自然の国境だ。

ところが、この豆満江の上・中流域では、川の両岸を結ぶ砂利
(あるいは浅瀬)の通路のような場所が、あちこちで観察できる。



おそらく、この現象も季節的なものだとは思われるが、鴨緑江上流の
砂の通路より、はるかに大きくて頑丈そうだ。



こうした「通路」が、いつの時代からあったのか。



衛星画像を見るだけではわからない。



しかし、過去、朝鮮人の間島(現・延辺朝鮮族自治州)への移住に、
この狭くて渡りやすい豆満江が大きな役割を果たしたことは間違い
ないだろう。



(終わり)





参加カテゴリ:地域情報(アジア)


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