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韓国映画とロケット兵器

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■신기전    「神機箭(シンギジョン)」 2008年  〇----
(257)

2008年、370万を超える観客を動員したヒット作(年間6位)。同年、
大鐘賞」の最優秀作品賞を受賞した作品でもある。


△明の大軍に向かって発射される「神機箭」(映画より)

神機箭(シンギジョン)と名付けられた新兵器の開発をめぐる朝鮮
王朝と明の対立と衝突、そして新兵器の開発に成功した朝鮮の奇跡的
大勝利を描いた漫画チックな歴史ファンタジー映画。


△現代のロケット兵器に似た「大神機箭」(映画より)

開発技術者の女性と彼女を命がけで支援する商人の恋物語も盛り込まれ
ながら、物語は展開して行く。


△大神機箭

それにしても、韓国社会には、たとえそれがどんなに荒唐無稽な作り話で
あったとしても、「韓国(朝鮮)が中国や日本を相手に劇的な大勝利を収める
物語」を欲する人々が、一定の層、存在していることは間違いない。


△明の大軍をせん滅させた世界史上初の朝鮮のロケット兵器「大神機箭」(映画より)

この種の映画を見ながら、つくづく思い知らされることである。

■가족의 탄생 「家族の誕生」 2006年 〇〇〇〇-
(256)



2006年、「大鐘賞」最優秀作品賞を受賞した作品。

一見、無関係に見えるオムニバスのような3つの物語りが展開し、
最後に3つの物語の登場人物たちの関係や過去が明らかになると
ともに、登場人物たちの強い結びつきが浮き彫りになる。

それぞれに悲しみや寂しさを抱えた人と人の歴史や縁がつながり、
広がって家族ができていく。

見終わった後、予想もできなかった暖かい気持ちに包まれた。



(終わり)


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