Quantcast
Channel: 福岡発 コリアフリークなBlog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4200

韓国映画とどんでん返し

$
0
0

■공모자들 「共謀者」  2012年   〇〇---
(269)



2012年、160万を超える観客を動員した映画(年間21位)。

黄海を往来する韓中フェリーを利用した闇の臓器摘出、売買をテーマに
したクライムサスペンスだ。

韓国語で言う「반전(反転)」、つまり「どんでん返し」が、終盤に
2回も組み込まれた複雑な展開に加え、最後に悪が勝利を収める、と
いう救いのない結末。

中国での現地ロケや「따이공」(代工)と呼ばれる韓中間の個人
貿易商など、緊密化する韓中関係を反映したシーンが随所に登場し、
退屈させない展開ではあったが、2度の「どんでん返し」には、さすがに
鼻白(はなじろ)んでしまった。

展開を頭で整理するのが精一杯で、立て続けに2度も足元をすくわれる
(だまされ裏切られた)感情が、物語の外に放り出されてしまうのだ。


△韓中フェリーとして登場したのは、なぜか日韓フェリー(映画より)

また、劇中、主人公らを乗せ黄海上を航行する韓中フェリーとして、
日韓フェリー(光陽-下関、2012年2月運休)が登場するシーンが
あった。

発見した「ヲタク」に陰気な喜びを与えてくれた貴重なシーンでは
あったが、こうした「手抜き」は、決してほめられたものではない。



(終わり)



     ← 応援のクリックをお願いします。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4200

Trending Articles