2011年の夏も、妻は末っ子を連れて、博多港国際ターミナル
(福岡市)からフェリーに乗り、実家のある釜山へと里帰りして
行った。
里帰り期間は、蔚山(ウルサン)に住む妹の家での
滞在期間も含め、2週間と少々。
その間、「ヲタク」は臨時主夫として家の家事を担わなければ
ならない・・・。
△「ヲタクさん、毎年のことだから、そうとう料理の
腕が上がったそうですね。すてきですよね・・・。
この夏も、思う存分、料理の腕をふるって
くださいね。うふ」
「ヲタク」にとっては、例によって、ストレスに押しつぶされて
しまいそうな真夏の2週間になりそうだが、妻には、久しぶりの
母国訪問で日本での憂さを晴らしてもらいながら、お母さん
孝行に励んでもらうしかない。
△「今日、さっそく、地元のスーパーで
素麺とレトルトカレーを大量に
買い込んでたじゃないか」
以下、簡単に2011年夏の博多港国際ターミナルの様子を、
紹介しておく。
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■2011年夏のレート(博多港)
ターミナル構内にあるSBJ銀行(韓国・新韓銀行の
日本法人)によれば、7月24日現在の両替レートは、
1万円=12万7000ウォン。
そこそこの円高だ。
■ペーパークラフトを韓国語で
ターミナルのカウンターやビートル船内で、ビートル号の
ペーパークラフトが売られていた。
これは初耳だった。
ちなみに、ペーパークラフトは韓国語で「종이모형(紙模型)」
と表現してあった。
■ターミナルでコスプレ撮影会
ターミナル3階のテラスに出る途中、写真撮影を禁止する
日・中・韓・英の4カ国語の張り紙を目にした。
韓国語と中国語の張り紙には、罰金1万円で、警察にも
通報するなどという物騒なことが書いてあった。
最初は、何が何だか理解できなかったが、何でも、当日、
ターミナルのテラスを会場に、参加費1000円のコスプレ
撮影会が予定されていた。
どうでもいいことだが、「촬영금지(撮影禁止)」のハングルを
間違った張り紙もあった。
■新しい乗船通路(ニューかめりあ)
昨年冬は工事中だった桟橋とフェリーへの乗船通路、
タラップが、完成していた。
■新世界百貨店と桜島
ターミナル2階の待合室に、釜山にある新世界デパート・
センタムシティ店(日本人向け)と鹿児島旅行
(韓国人向け)の広告写真が、並んでかかげてあった。
現在、福島原発事故の影響で、韓国からの日本訪問客は
大きく落ち込んでいるが、今後、客足が回復すれば、
九州新幹線に乗って鹿児島を観光する韓国人も、きっと
増えて行くに違いない。
■末っ子は反抗期
現在、小学校4年生の末っ子。
相変わらず母子は密着したままだが、ここのところ、
末っ子の「ヲタク」に対する反抗は、厳しくなってきている。
そろそろ思春期にさしかかろうとしているのか・・・。
「くさい」とか「きもい」とか言いながら、家の中でも、もう
抱っこはさせてくれない。
写真撮影にも、素直には応じてくれなくなった。
それでも、ターミナルの出国ゲートをくぐりながら、「ヲタク」を
振り返り、小さく手を振ってくれたのは救いだった。
(終わり)