■돼지의 왕 「豚の王」 2011年 〇〇〇--
(622)
2011年に公開された独立系のアニメ映画。同年の釜山国際映画祭
では、監督賞をはじめ3部門で賞を受賞するなど高い評価を受けた。
一定の経済成長を遂げ、OECDにも加盟している韓国ではあるが、
貧富の格差は非常に大きい。市民の生活は不安定で、常に「転落」と
背中合わせ。その分、社会的なストレスも強い。
このアニメは、あえてそうした現代韓国社会の闇を照らそうとする
作品だと言える。
主人公の男は、社長の肩書は持つものの、事業に行き詰まった上、
夫婦関係も破綻し、ついには好き合って結婚したはずの妻をも手に
かけてしまう。
その男が、中学時代の友人に連絡を入れ、15年前、全校集会の最中に
校舎の屋上から1人の中学生が飛び降り自殺をした事件の真相を明らかに
した後、自らも校舎の同じ場所から投身自殺をする。
物語の展開にはすっかり引き込まれたが、それにしても、暗く、殺伐
としたアニメだった。
(終わり)
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成人向け韓国アニメ
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