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韓映画と障がい者の恋

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■오아시스   「オアシス」 2002年    〇〇〇〇〇
(703)



2002年に公開されたインディーズ系の社会派恋愛映画。同年の
ベネチア映画祭で各種の賞を受賞するなど、国際的に高い評価を
得た作品である。

今風に言えば、発達障害、あるいはコミュニケーション障がいを
持つ青年ということになるのだろうか。うまく社会生活を
行うことができず、家族からも煙たがられているが、そのくせ、
交通死亡事故を起こした兄の罪をかぶり、何の不平不満もなく、
刑務所に入るような、家族思いで純真な面を持つ一人の青年が
主人公。


△「この時間はオーダーを取っていない」と入店を拒否された2人(映画より)

その彼が、事故の犠牲者の娘で、身体に障がいを持つ(脳性麻痺)
女性に関心を抱き、次第に心を通わせるようになる。


△車いすに乗ることを拒み、彼に抱き着きラブソングを口ずさむ女性(映画より)

そして、2人の関係が明確に男女の恋へと発展した時、周囲の
誤解から、彼は性犯罪者、変態の烙印を押され、再度、刑務所に
入れられてしまう。

正直、見始めてしばらくは「あり得ない」物語として心理的な距離を
置いてスクリーン(モニター画面)を見ていた「ヲタク」が、気が
付くと、すっかり物語の展開に吸い込まれてしまっていた。

そして、人が人を想う気持ちの切なさと尊さに、心を震わせられた。

恐るべし、韓国映画。

久しぶりにいい映画を見させてもらった。


(終わり)


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