■코인라커 「コインロッカー」 2015年 〇〇〇〇-
(704)
2015年に公開されたインディーズ系のノワール映画。
△インチョン中華街を歩く主人公と子ども(映画より)
主人公は、インチョンでスーパーの店員をしている1人の若い母親。
△主演女優はソン・ヨウン(映画より)
元ボクサーの夫は闇賭博におぼれ、借金を重ねたあげく、ついには
アパートの保証金にまで手を出す始末(アパートを出るからと嘘を
つき、預けていた保証金を返してもらった)。
彼女と子どもはアパートを追われ、路頭に迷う。
おまけに夫に金を貸している裏組織のボス(闇賭博の経営者)からは、
連帯保証人として借金の返済まで要求される。
彼女はボスの追手から逃げ、子どもをコインロッカーで寝かしながら、
夜の仕事を始めたが、そこも突きとめられてしまう。
ボスは、彼女を売り飛ばす算段だ。
窮地に追い詰められた彼女は、捨て身の反撃に打って出る。
△返り血を浴び、血まみれになった主人公(映画より)
そして最後は、血まみれになりながらも、何とか、明日への希望を
つかみ取る。
△カバンには夫が命がけで組織から奪ったお金が入っている(映画より)
それにしても、いくら映画とは言え、一見、か弱い犠牲者にしか
見えなかった主人公女性の、いきなりの過激な反撃には驚かされた。
一種の「どんでん返し」である。
△「ヲタク」はソン・ヨウンのファンになってしまった。
彼女の反撃方法について一々詳述はしないが、その残虐な暴力性から、
この映画が成人指定になっているのは、十分、うなづける。
社会の倫理に反する内容ではあるが、なかなか見ごたえのある
ノワール映画であった。
(終わり)
↧
韓映画と仁川ノワール
↧