日本の野田佳彦新首相に対し、当初、多くの韓国メディアが
警戒感をあらわにしていたことは、日本メディアでも
紹介されていた。
野田氏の「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」とする
タカ派的見解などから、氏を「極右」政治家と見る視点が
強かったからだ。
しかし、いわゆる歴史問題に対しては従来の政府見解を
尊重し、靖国神社にも公式参拝する意向がないなど、
野田新首相の非攻撃的で現実的な外交姿勢が一定、
明らかになるにつれ、韓国メディアの論調から過度な
警戒感は消えて行った。
また、民主党代表選での例の人間味あふれる「どじょう」
演説が韓国メディアでも大々的に紹介され、日本ほどでは
ないにしろ、微妙に氏の好感度がアップしたことは間違い
ないだろう。
「ヲタク」が見るに、現在のところ、内政、外交ともに好調な
滑り出しを見せている野田新内閣。
言うまでもなく、その真価が問われるのはこれからだ。
「ヲタク」が思うに、野田新内閣が、この先、真価を発揮
して行くためには、口先にとどまらない真の民主主義の
実践が求められる。
その際、最も重要なポイントとなるのが、民主主義の
真髄(しんずい)とも言える「少数意見の尊重」である。
△「『少数意見の排除』って、確か、
高校の政治・経済で習った覚えが
あります・・・」
思えば、過去の日本の政治の中で、どちらかと言えば、
邪険(じゃけん)にあつかわれてきたのが少数意見だった。
さいわいなことに(?)、民主党政権下の現在の「ねじれ
国会」の状況の中では、与党といえども野党の意見
(少数意見)を尊重することなしに、政治は一歩も前には
進まない。
「どじょう首相」には、ぜひ、泥沼のような「ねじれ国会」を
チャンスに転化させ、自民・公明以外の少数野党も含め、
それぞれが持ち味を発揮し、得意分野で活躍できるような
全員野球を目指し、政治の舵取りを行っていってほしい
ものである。
ここでは、新首相を応援する意味で、例の「どじょう」演説に
ついて報じた韓国・イートゥデイ紙の記事を翻訳練習させて
もらった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■日 노다, ‘미꾸라지’ 연설로 인기몰이
日本の野田新首相、「どじょう」演説で人気上昇中
(イートゥデイ 8月31日)
・29일 양원 총회 소명 연설서 언급...지지율 급상승 조짐
・29日、民主党代表選での「どじょう」演説で支持率急上昇中
-中略-
미꾸라지 효과에 힘입어 총리 선출 직전 4%에 불과
했던 노다 신임 총리의 지지율도 상승할 전망이다.
「どじょう」演説が追い風となり、民主党代表選直前には
4%に過ぎなかった野田新首相の支持率が、大きく
上昇する見通しだ。
니혼게이자이신문이 29~30일 독자를 대상으로
실시한 긴급 조사에서는 ‘노다 신임 총리에 기대한다’
는 응답률이 62%를 차지했다.
日本経済新聞が29、30日の2日間、読者を対象に行った
緊急世論調査では、「野田新首相に期待する」との
回答が62%を占めた。
특히 고령층일수록 기대감이 높게 나타났다. 20~30
대는 57%였으나 70대는 75%로, 미꾸라지가
고령층의 향수를 자극한 것으로 풀이된다.
特に高齢層になるほど期待感が大きいことがわかった。
20〜30代では57%だったが、70代では75%の人が
「新首相に期待する」と答え、どじょう演説が高齢者層の
郷愁を刺激したものと見られている。