2019年冬のプサン訪問は3泊4日(フェリーでの1泊除き)の
非常に短いものだった。
しかし、その短い間にも、人間存在の非正常な在り方を
何度か目にした。
人通りの多い歩道にわざとのように寝転んでいる人。
地下の商店街に2人で座り込み、大声で怒鳴り合う
ように談笑しているホームレス風の男性2人。
明らかに非正常な世界が、私たちの住む正常な世界の
裂け目から視界に飛び込んでくる瞬間だ。
迷惑と言えば迷惑な行為だが、「ヲタク」も含め、
皆、見て見ぬふりをして通り過ぎていくだけ。
関わりたくないのである。
△誰も近づかない非正常なベンチ
この写真は、釜山駅前のバス停のベンチ。
ワザとのようにベンチにタンを吐きタバコを
もみ消し、ガムをこすり付けた上にタバコの
吸殻を2本押し付けている。
さらにベンチの上にジュースをこぼし、空き缶は、
置き捨てたまま。
一体、心にどういう闇を抱えれば、こういう
行為が平気でできるのか?
しばらく、考え込んでしまった「ヲタク」である。
(終わり)