■아홉 스님 「9人の僧」 〇〇---
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2020年5月に公開された仏教ドキュメンタリー。
△「霜月禅院」での冬安居に参加した9人の僧侶たち(中央とその左の僧侶を除く)
韓国仏教の最大宗派、曹渓宗に属する僧侶9人が、
一冬90日間をバラック風の禅院に籠り、修行に
打ち込む冬安居の様子を記録した作品。
△寝床は1人用テント
90日間、禅院の入り口は施錠され、僧侶たちは
監禁された状態。
食事は1日1食。専用の小さな取り出し口から
供給される弁当を食べるだけ。
△小さな窓口から運び込まれる食事
禅院の中では一切の会話が禁じられた「黙言」修行。
△座禅に励む僧侶たち
睡眠時間を確保した単純な時間表に則り、定期的な
休憩をはさみながら、90日間をただただひたすらに
座禅と礼拝に打ち込む。
肉体的にも精神的にも非常に過酷な修行である。
実にめずらしい映像を見させてもらった。
ただし、「ヲタク」自身、この種の修行には、
魅力も興味も感じなかった。
たとえどんなに厳しい修行をしても、とても悟れ
そうにない自分がいることを自覚しているからだ。
ちなみに、「ヲタク」も仏教徒。
実家は浄土真宗本願寺派。母方の実家は禅宗系の
曹洞宗。幼い頃通った保育園は、曹洞宗のお寺が
経営する小さな保育園で、お寺の本堂や境内で
遊んだ記憶も残っている。
とは言え、生まれてこの方、悟りとは全く縁のない
恥多き人生を歩み続け、少なくとも生きている間は、
解脱(げだつ)も心身脱落(しんじんだつらく)も
とてもできそうにないことを確信する、煩悩まみれの
愚か者である。
つくづく、「ヲタク」のような人間は、なるべく
他人様に迷惑をかけないよう身をつつしみながら、
自分の人生をしっかり楽しみ、最後は阿弥陀如来に
おすがりするしかない、という思いを強くしている
今日この頃である。
(終わり)
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韓映画と韓国仏教の今
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