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韓国映画と少年と濁酒

아부지   「父ちゃん」  〇〇〇〇〇
(1114)

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2009年に公開された社会派の家族ドラマ。

時代は1960年代の終盤。全羅道のある小学校を舞台に、
「百姓の子に学はいらない(中学校には行かせない)」と
言い張る頑固な父親の考え方を、演劇活動を通じ
変えた先生と子どもたちの物語。(※韓国での
中学校完全義務教育化は2004年。)

なかなか見ごたえのある作品だった。

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△早朝、牛に別れの挨拶をする父親(映画より)

特に、父親が最後に、子どもの進学のために大切な
牛のヌロンイ(意訳:黄なこ)を売る決心をし、牛に
気持ちを伝えたシーンには泣けてしまった。

様々な意味で韓国の工業化や民主化を支えたのは、
貧しい農村だった。

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△牛車に乗って中学受験に向かう息子と父親(映画より)

今さらながらに、その事実に気づかせてくれる
映画だったと言える。

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△千鳥足で遅刻して先生に体罰を受ける少年(映画より)

ところで、この映画で印象に残ったシーンは、
何といっても酒を飲んで学校に遅刻し、罰で立た
された廊下で寝込んだ問題児。

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△廊下に立つこともできず、寝込んでしまった問題児(映画より)

最初は理解ができなかったが、彼が飲んでいたのは、
酒(술)は酒でもマッコリ(濁酒)だった。

確かに、甘く発酵したヨーグルト酒のようなマッコリ
(全てのマッコリがそうではない)なら、子ども
だってガブガブ飲めてしまう。

朝からマッコリをひっかける子どもがいたって、
決して不思議な話ではない。



(終わり)


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