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Channel: 福岡発 コリアフリークなBlog
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映画と在仏韓人の孤独

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프랑스여자 「フランス人女性」 〇〇〇--
(1121)



2020年に公開されたインディーズ系の社会派映画。

2015年に発生したパリ同時多発テロで犠牲になった
40代の在仏韓国人女性(フランス国籍、架空)を
主人公に、ディアスポラ(移民)の孤独を描いた作品。

この映画で特に印象に残ったのは、主人公女性が、
フランス人の元夫と彼の現在の妻に対して、円満な
「三角関係」を拒否したシーン。


△「三画関係」を拒否し、席を立ち、一旦、トイレに向かった主人公(映画より)

別れた妻(主人公)にも愛(いと)おしい友人と
しての交際を望むフランス人の元夫と、それを許容
する彼の現在の妻(元不倫相手)である若い韓国人
移民に強い反発を感じた主人公の感性は、おそらく
韓国的、というか非フランス(ヨーロッパ?)的であり、
「ヲタク」にも十分、共感できる負の(?)感情だった。

結局、3人が会ったそのバーが、不幸にも過激派に
よる連続爆破テロの一つの現場になってしまった。

あこがれのフランスに留学し、移民しても、自分の
夢見た形の幸福を手に入れることができなかった
ばかりか、ある日突然、何の脈絡もなくテロ事件に
巻き込まれ、フランス人(フランス国籍者)として
命を落とした韓国出身女性の、何とも虚無的で悲しい
人生であった。



(終わり)


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