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韓国社会と2011年

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昨日に引き続き、今日もまた、ヤフー韓国のネット世論調査を
ネタにしてみたい。

12月5日現在、韓国のネットユーザーが選ぶ2011年の
国内版トップニュースは「アン・チョルス教授シンドローム」
(31.2%)。

ここで言うシンドロームとは、各種世論調査でソウル市長
候補として、さらには次期大統領候補として人気1位に
選ばれるなど、一見、不可思議とも思える「アン教授政界
進出待望論」のことである。

アン・チョルス教授とは、大成功を収めた無料セキュリティ
ソフト開発ベンチャー企業の創設者で前ソウル大教授。

若くして(1962年2月生まれ)すでに立志伝中の人物とも
なっている有名人であり、社会の不条理に対する批判的な
発言などから、若者を中心に心酔者も多い。

自らに対する出馬の期待が大いに高まった今年10月の
ソウル市長選では、結局、野党系候補を支持し、その当選に
多大なる影響力を発揮した。

11月には、100億円規模を社会に寄付する計画を発表し、
話題を集めた。

例によって、ヤフー韓国のネット世論調査が、どれくらい
正確に韓国世論を反映しているのかはわからない。

しかし、近年の就職難や拡大する一方の非正規雇用、
深刻化する格差社会の中、若者層を中心に、既存の政党や
政治家に対する不信感や絶望感が広がるとともに、
閉塞状況の打破を渇望(かつぼう)する雰囲気が広がって
いるのは事実だ。

実際、そうした雰囲気は、すでにネットラジオでの政治
(大統領)風刺番組
の大流行やソウル市長選挙での
弁護士出身市民運動家(野党系統一候補)の当選などに
如実に現れている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ネットユーザーが選ぶ韓国のTOPニュース
(ヤフー韓国ネット世論調査 12月5日現在)

2011年を熱くしたニュースの中で、あなたが選ぶ
韓国のトップニュースは?

?アン・チョルス教授シンドローム(待望論拡散)   31.2%     
?韓米FTAの国会批准                                 24.9%
?ソウル市長選、野党系統一候補
 パク・ウォンスン勝利                                   16.0%
?ソウル市教育長当選者、進歩陣営候補一本化で
 金銭授受疑惑                                          13.2%
?口蹄疫問題                                              5.0%
?未曾有の停電事故                                      2.7%
?ソウル市牛眠山の土石流災害                         2.5%
?貯蓄銀行営業停止                     1.8% 
?大学授業料50%値下げ要求                          1.6%
?農協系金融機関の大規模システム障害             1.2%













△「?ヲタクさんのスマホデビュー。うふ」



(終わり)



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