韓国メディアの報道によれば、12月19日正午、北朝鮮の
国営メディアが、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去を
公式に発表した。
報道によれば、金総書記は、2日前の17日午前8時30分、
野戦列車の中で心筋梗塞で倒れ死亡したとのこと。
めったなことでは政治関連ニュースに関心が集中することの
ない韓国のネット世界でも、さすがに今日、19日のニュース・
アクセスランキング(ネイバー)では、キム総書記死去関連の
ニュースに関心が集中していた。
△「政治」ジャンル
午後11時30分前後、「政治」ジャンルの上位30本の全てが
金総書記の死去関連の記事で埋まっていた。
韓国社会の衝撃が、いかに大きかったかを物語っている。
△「経済」ジャンル
また、同時刻、「経済」のジャンルでもアクセスランキングの
1位を占めていたのは、金総書記死去発表後の株価急落を
伝えるマネートゥデイ紙の記事だった。
△「社会」ジャンル
さらに、同時刻、「社会」のジャンルでも1位を占めていたのは、
金総書記死去の報に接した韓国社会の反応を伝える
記事だった。
しかし、である。
それほど金総書記の死去に大きな関心が集まる一方、
総合(全体)で金総書記死去関連の記事以上に多くの
アクセスを集めた記事が、別にあったのである。
「ヲタク」的には、逆に、その別の記事の方に強い関心を
引かれてしまった。
「ヲタク」らしいと言えば「ヲタク」らしい、とも言えるが、ちょっと
屈折した関心の向け方なのかもしれない。
△「そういうのを、へそ曲がりって言うんだヨッ!」
△「ヲタクさんはッ、心はねじまがって
いるかもしれませんが、おへそは少しも
曲がってません!」
12月19日、金総書記の死去が明らかになった日の午後
11時30分前後現在、韓国のネット世界で総書記死去関連の
記事を抑え、最も大きな関心(アクセス)を集めていた
記事とは、朴賛浩(パク・チャンホ)投手のハンファ入団関連の
記事だった。
メジャーで大活躍し、昨年1年間、日本のオリックスでも
プレーした朴投手が、おそらく選手として最後にプレーする
母国の球団が決まったのだ。
△「総合」ランキング
北朝鮮の指導者が亡くなったその日、朴賛浩投手が
韓国の偉大なる国民的野球選手であることを、あらためて
強く再認識させられた「ヲタク」であった・・・。
(終わり)