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韓国と旧暦と立春

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新暦2月6日の今日は、旧暦で言えば1月15日。

旧暦で正月を迎え、初めて目にする満月の夜(十五夜)だ。

韓国では、この日を「대보름」(テポルム、大十五日)と呼び、
「오곡밥(五穀飯)」などを食べながら、この1年の無病息災を
祈る風習がある。


△今年は、新暦2月6日が「대보름」(旧暦1月15日)

韓国を代表するポータルサイトのネイバー(NAVER)でも、
ロゴの横に五穀飯やナムル(韓国風和え物)を添えて、
ネットユーザーらの1年の健康を祈っていた。


△上記写真のロゴ部分を拡大

ところで、つい一昨日の新暦2月4日は、二十四節季で
いう「立春」だった。


△新暦2月4日は二十四節季(太陽暦)の「立春」

不勉強ながら、今回、旧暦と二十四節季の関係を調べてみて、
初めて知ったことだが、二十四節季というのは、一種の
太陽暦なので、冬至と春分の中間にあたる「立春」は、毎年
ほぼ新暦(太陽暦)2月4日に固定されている。

朝鮮や日本を含む中国文化圏では、古来より、狭義の
太陰暦と季節のずれを、この二十四節季を基準に調整して
きたとのこと。


△「입춘(立春)」など二十四節季は一種の太陽暦

つまり、月の満ち欠けだけを基準とする狭義の太陰暦では、
1年12ヶ月が約354日となってしまうので、1年に約11日
ずつ生じてくる季節(太陽暦)とのずれを、二十四節季と
いう一種の太陽暦を基準に調整してきたのが、中国文化圏の
太陰太陽暦(広義の太陰暦、「旧暦」)だった。

ここで言う調整とは、具体的には「閏月(うるうづき)」の
追加のことだ。

中国文化圏の太陰太陽暦では、暦と二十四節季の季節
(例えば旧正月元旦と立春)が1月以上ずれないように、
およそ3年に一度の割合で、暦に閏月(うるうづき)を加え、
1年13ヶ月とし、暦と季節のずれを調整してきた。

・・・・・・・・・。

今夜、北部九州は雨模様だったので、残念ながら、旧暦で
今年最初の満月を見ることはできなかった。

しかし、NAVERのロゴをきっかけに、また一つ、月と
韓国社会(伝統的な日本社会)の関係にまつわる学習を
深めた「ヲタク」であった。






△「ややこしいから、面白くない」




△「私って、どちらかと言えば、
ややこしい話をする中年男の方が
好きです・・・。うふ」



(終わり)



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