2012年4月11日(水)、韓国では第19代国会議員総選挙が
実施された。
結果は、事前の大方の予想を覆し、保守与党セヌリ
(新世界)党が、総議席300(小選挙区246、比例代表
54)の過半数を超える152議席を獲得し勝利を収めた。
こうした結果をもたらした背景に、総選挙の直前、北朝鮮の
「人工衛星」発射問題で高まった朝鮮半島、および東アジアの
緊張が保守政党に有利に働いた面があったのではないかと
「ヲタク」は見ている。
しかし、その種の分析は、さしあたって「ヲタク」の主たる
関心の外にある。
今回の選挙で、「ヲタク」がもっとも注目したのは、韓国
政治の「지역구도(地域構図)」。
今さら、という気がしないでもないが、慶尚道と全羅道の
地域対立を中心とする韓国社会の「地域感情」は、21世紀に
入った現代においても、解消に向かう兆(きざ)しが
一向に見えない。
極端に言えば、現代においても、韓国の総選挙とは、
慶尚道に強固な支持基盤を置く保守政党(現在=セヌリ党)と
全羅道に強固な支持基盤を置くリベラル色の強い政党
(現在=民主統合党)のどちらが全国を制するか、という
構図になっている。
△ネイバー選挙報道より
そうした視点で見れば、今回、ソウル・京畿道では敗れた
ものの、忠清道を僅差で抑え、江原道で圧勝した「慶尚道」
政党が、「全羅道」政党を破り、全国を制する結果になったと
言える。
ちなみに、「ヲタク」が応援していた民主統合党の
ムン・ソングン氏は、セヌリ党の牙城であるプサン市内の
選挙区で立候補し、直前まで当選が有望視されてはいた
ものの、結果的には惜しくも僅差で落選してしまった。
△「そんなことより、
中国語の歌を歌うこの日本人男性が
ヲタクさんだっていううわさは本当ですか?」
(終わり)
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韓国政治の地域構図
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