つい最近、YouTubeで、전영록(全永録)の歌う
「그대 우나봐」(君は泣いてるようだね)を見つけた。
1980年代半ばの韓国でヒットしたなつかしい
バラード曲で、「ヲタク」はプサンで彼のレコードも
購入している。
この歌は、当時、「ヲタク」が韓国語を独学する
テキストになってくれた歌でもあるだけに、感慨も
ひとしおである。
全永録は1954年の生まれなので、このバラードを
ヒットさせた1980年代半ばには30歳前後だった
ことになる。
思い起こせば、当時、福岡市内の大学に通っていた
「ヲタク」が、本気で韓国語(朝鮮語)にのめりこんでいく
一つのきっかけになったのがこの歌だった。
福岡に生まれ暮らしながらも、対馬海峡を挟み目と鼻の
先にある隣国・韓国のことを全く知らず、そればかりか
強い偏見さえ抱いたまま青年期を迎えていた「ヲタク」に
とって、隣国の大衆歌謡との出会いは新鮮な衝撃だった。
元来、音楽好きだった「ヲタク」にとって、韓国の
大衆歌謡に魂を揺さぶられた体験が韓国(人)認識を
根本から転換させるきっかけになってくれたばかりか、
ある意味で、それ以降の「ヲタク」の人生を左右する
一大転機ともなったのである。
△「私と出会った衝撃の方が
ずっと大きかったはずですよね。
うふふ」
△「自意識過剰なんだヨッ!」
(終わり)
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全永録と「ヲタク」
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