2013年のゴールデンウィーク前半、「ヲタク」は1泊2日の
日程で長女の暮らす熊本市を訪れ、阿蘇、湯布院、別府を
経由(やまなみハイウェイ)して北九州に帰ってきた。
ここでは、例によって、その過程で目にしたいくつかの
ハングルを記録しておく。
■長女の韓国語テキスト
およそ30年前、「ヲタク」も九州の、とある国立大学の
教養課程で初めて「朝鮮語」を学んだ。
今、熊本市の、とある国立大学に通う長女(大学1年生)が、
選択科目の一つとして「コリア語」を学んでいる。
テキストの韓国語名は「한국어 첫걸음」。
「韓国語 初めの一歩」くらいの意味だ。
△英文科進学予定の長女の第2外国語はフランス語。韓国語と
ドイツ語は選択科目。
長女にとって韓国語は、母親や母方の親戚の母語でも
ある大切な言語である。
ぜひ、大学での韓国語学習を大事にしてほしいものである。
ところで、長女の話によると、長女が受講している「コリア語」
の講義には12、3名の学生が参加しているとのことだが、
日本人学生の他、中国や東南アジアからの留学生、そして
韓国からの帰国子女(母親が日本人の2重国籍者)も
いっしょに学んでいるとのこと。
長女には、大学という貴重な環境の中で、韓国語の学習を
通じ、自分自身に対する理解を深めることはもちろん、
多様な人間の存在や広くて深い世界について学ぶ
きっかけにしてくれることを期待したいものだ。
それにしても、日本人学生だけでチマチマと「朝鮮語」を
学んだ「ヲタク」の学生時代と比べると、実に隔世(かくせい)
の感を抱く。
■熊本市動植物園のハングル
△熊本市動植物園入口
家族5人で熊本市動植物園を見物した。
△手前から妻、長男(高3)、そして長女と次女(小6)
さすがに、こうしたローカルな動物園を訪れる韓国人観光客は
少ないと見え、園内で目にしたハングルは、わずかに2枚の
案内図だけだった。
園内案内図は日・英・中・韓の4ヶ国語表示。
「쿠마모토시 동식물원」は「クマモト市動植物園」。
「안내도」は漢字語の「案内図」。
「현위치」は、漢字で表記すれば「現位置」。日本語の「現在地」
とは微妙に異なる韓国式漢字語表現だ。
■阿蘇の韓国語
熊本市から北九州への帰途、久しぶりに阿蘇山の外輪山を
ドライブした。
阿蘇の景色は、何度見てもいいものだ。
濃厚なソフトクリームの風味とともに、中高年の「ヲタク」の
魂をきれいに洗濯してくれた。
その阿蘇では、大観峰の休憩所でハングルを目にした。
やはり、案内図に併記されたハングルだ。
「다이칸보 주변안내」は、「ダイカンボ周辺案内」。
「아소(阿蘇)의 초원」は「アソ(阿蘇)の草原」。
「아소 관광안내」は「アソ観光案内」。
お手洗いを意味する「화장실」は、漢字語で「化粧室」。
(終わり)
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熊本のハングル
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