韓国警察が、国際手配中の日本の暴力団幹部を潜伏先の
プサン市内で逮捕したと、7月19日発表した。
逮捕時、拳銃や大量の覚せい剤が押収されたこともあり、
この逮捕劇は韓国のみならず日本のメディアでも大きく
報道された。
ところで、同じ逮捕劇をあつかった日韓両国のメディア報道を
目の当たりにした「ヲタク」は、あらためてその報道姿勢の
違いを再認識させられる形になった。
日本メディアでは、容疑者の本名や顔写真が当たり前のように
公開されていた一方、韓国メディアでは、他の犯罪報道と同様、
容疑者の本名や顔写真が公表されることはなかった。
この点、韓国メディアの方が、推定無罪の原則に忠実で、
容疑者や容疑者家族の人権により配慮した報道姿勢だと
言えよう。
ただ、一点、韓国メディアの報道姿勢に大きな違和感を
感じる慣行もある。
それは、韓国で暴力組織の構成員が逮捕された場合、それが
韓国人であれ外国人であれ、ほぼ例外なく、容疑者の刺青を
映像や画像で公開する場面だ。(関連ブログ記事①、②)
△ネイバーフォトニュースの報道より
今回の報道でも、押収品と並び、容疑者のトランクス1枚の後ろ姿が
多くのメディアで当たり前のように報じられていた。
ここでは詳しい紹介は割愛させてもらうが、わざわざ容疑者の
「見事な刺青」を公共の電波で鮮明に紹介することに、何の意味が
あるのだろうか?
△ボカシ入りフォトニュースの例
今回の関連報道では、容疑者の後ろ姿全体にボカシを入れた報道も
あるにはあったが、全体にボカシをかけるくらいなら報じない
ことである。
ちなみに、日本の「やくざ」は、韓国でもそのまま「야쿠자」で
通用する。
(終わり)
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