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ソウルの牛肉面大王

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李先生 (Mr.Lee)」とは、現在、華北と東北を中心に、中国全土で
800店あまりをチェーン展開する牛肉麺のファストフード店だ。


△Mr.Leeは北京李先生加州牛肉面大王有限公司の登録商標

中国のケンタッキーフライドチキン、あるいは中国版マクドナルドの
ような存在だと考えればよい。

「ヲタク」は、中国系アメリカ人の李先生(李北祺)が北京で始めた
「美国加州牛肉面大王」が、中国における「美国加州牛肉面大王」の
起源なのかどうか、はっきりしたことはわからない。

ただ、ホームページ(北京李先生加州牛肉面大王有限公司)の説明に
よると、少なくとも「李先生美国加州牛肉面大王」(現「李先生」)の
歴史は、カリフォルニアで牛肉麺店「牛肉面大王」を成功させた中国系
アメリカ人、李北祺が1986年、北京に「美国加州牛肉面大王」
第1号店を開店したことに始まる。

以後、フランチャイズ加盟店の増加と人気の高まりに伴い、各地に
「美国加州牛肉面大王」の屋号を持つ類似店舗が林立するように
なった。

そこで当社は、2008年、創業時から使い続けてきた屋号ではあるが、
類似店が多く商標権もあいまいな「美国加州牛肉面大王」の名を捨て、
全国のチェーン店の店舗名を新たな登録商標である「李先生」に統一、
類似店との差別化を図り、現在に至っている。

これくらいの予備知識を持った上で、話題を韓国、ソウルに
移したい。

例によって、Daum地図のストリートビューで見る限り、ソウルの
中国人街(加里峰洞、大林洞)に、現在、「李先生」の正規加盟店は
1店も確認できない。(ウィキペディアによると、現在、「李先生」の
海外進出はオーストラリアのみ)


△大林洞の「美国加州牛肉面大王」。屋号にニセ(?)の「李先生」も見える。

しかし、いわくつきの「美国加州牛肉面大王」の屋号を持つ店舗は、
少なくとも3店舗が存在している。


△大林洞の「美國加州牛肉面大王」

画像からもわかる通り、3店舗に提携関係など全くなさそうに見える。


△加里峰洞の美国加州牛肉面大王は、重慶小麺の店か?

ソウル訪問のあかつきには、とりあえず、そうした屋号問題のことは忘れ、
ソウルの中国人街でも人気の加州牛肉面とやらを、是非、一度は食してみたい
「ヲタク」である。


△大林洞の拉麺店

また、日本のラーメンの原型とも言える伝統的な蘭州拉麺(牛肉麺)の
店にも、合わせて立ち寄ってみたいものである。



(終わり)




参加カテゴリ:地域情報(アジア)


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