韓国統計庁のまとめによれば、2015年、月払いの家賃を払って暮らす
(月貰)世帯の数が、関連調査の開始後初めて、保証金だけで家を
借りて暮らす(伝貰)世帯の数を上回った。
各種メディアが関連ニュースを伝えていた。
ただし、ここで言う月払いの家賃(月貰)とは、まとまった保証金を
大家に預けた上で、さらに月々の家賃も払うという形態が中心に
なっているので、注意が必要だ。
低金利が続き、保証金の利子だけで利益を上げることが難しくなり、
保証金+月払い家賃の形態でアパート(マンション)を貸す大家が
増えてきているとのこと。
※韓国の銀行金利の例
△蚕室リセンツ(NAVER地図 航空ビューより)
ここでは、ニュース1のフォトニュースで報じられたソウル蚕室
(チャムシル)の億ション団地、「蚕室リセンツ」を例に取り、
その辺の具体例を記録しておく。
△蚕室リセンツの不動産広告(ニュース1より)
おおざっぱな話で言えば、例えば、購入するなら1億円以上はしそうな
「蚕室リセンツ」の約33坪のマンションに、保証金だけで入居しようと
思えば8000万円が必要になる。保証金が7000万円ならば月家賃3万円を
出さなければならない。一方、保証金を1000万円しか出せなければ
月々の家賃は21万円となる…。
△蚕室リセンツ(Daum地図より)
いずれにしろ、「ヲタク」には全く無縁な雲の上の世界の話ではある。
(終わり)
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ソウルの億ションの話
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